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ドグラ・マグラ
ドグラ・マグラは推理小説といわれる。
ただ自分にとってそんなことはどうでもよかった。
読みにくい文体を必死で読み進め、得たものは、「狂人の方が正常だ」という感想。
なるほど、この世界自体よくわからないもので、そんな世界に生きている我々は狂っていて当然、
ということが書かれてあったように思う。本当にやりたいことをしている人は、確かに頭がイカレテいるのかもなと
子供ながらに納得したことを覚えている。腑に落ちたのだ。
もう一つ、夢野久作節で印象に残ったものが、
「脳髄は考えるところに非ず」という言葉だ。普通、脳は考えるところだと思う。
しかし、それを違うという。そこに衝撃を受けたのだろう。
脳髄は考えるところではない、だからってどうということまで考察はできていないが、強く印象に残った。
(2016.07.21)
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