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​夢野久作

夢野久作に初めて出会ったのは、中学2年生の頃だった。文学全集コーナーが好きだった私は、その日も全集コーナーの前でたむろしていた。

夏目漱石や芥川龍之介は名前を聞いたことがあるから、他の人が読まないような本を読もうと思った。偶然目についたのが、

夢野久作。私は基本ロマンチストなので、夢ってついている夢野久作に惹かれたのだろう。

しかし、夢野久作のイメージは全然違った。なんというか、猟奇的なのだ。

中学生には刺激が強すぎたのではないかと今は思う。こんな残虐というか、人間の生の部分というか、

そういうものを書いていいのかと驚いた。「猟奇の歌」だったと思う。

それで夢野久作に興味が湧いた私は、彼の代表作を調べ、そこに行きついた。

​ドグラ・マグラへ続く。

(2016.07.21)

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