top of page
ようこそ、おまけの時間に

私は文学というものは、

ナンセンスなものだと思っている。

しかし、同時に美しさも持っている。

ナンセンスであっても、価値はあると思うのだ。

よく思うのが、

もし、私に本が無かったとしても生きてはいるのだろうということ。

しかし、今の自分は在らなかっただろうということ。

食べ物さえあれば、寝る場所さえあれば生きていける。

でも、それでは味気なくない?

(平和な日本で生まれ育ったから言えることなのかもしれないけれど…)

例えば、毎日紅茶を飲む人がいたとしよう。

1人の人は、決まった時間に

特に味に拘るということもなく、

毎日紅茶を飲む。

あるもう1人の人は、

100通りの美味しい紅茶の飲み方を知っている。

それは、

自分の体調に合わせて砂糖の量を変える紅茶だったり、

あるいは、

異国で飲む紅茶であったり、

特別な友人と飲む紅茶であったりする。

自分にとって、本を読むという行為は

”紅茶の飲み方”を増やすということ。

紅茶の飲み方を知っているからって何?

それで飯食っていけるの?

いや、無理だろう…

けれど、私は主張したい。

”豊かに”生きたい。

そう、

ここは、人生にあってもなくても

ただ”生きる”だけの世界には関係のないページ。

ようこそ、おまけの時間に。

bottom of page